担当スタッフ 内田 亮太(うちたりょうた)
概要
屋根塗装、外壁塗装、付帯部塗装、軒天塗装、シーリング打ち替え
工事のきっかけ
新築後初の外壁&屋根塗装ということで、傷んでいる部分の汚れなどが気になり、当社にご相談いただきました。
どのような工事が必要か相談したいということで、塗装でも補修が難しい場合はカバー工法も視野に入れているとのことでした。
現場調査!
石岡市にお住まいのお客様から築27年の一戸建て住宅の塗り替え工事についてご相談をいただきました。
新築時から無塗装ということで、各所の劣化が気になるということです。
まずは現場調査を行ってどんな補修が必要かチェックしていきます。
今回の屋根はコロニアル瓦でした。
軽量かつ安価、施工しやすいと普及した屋根材です。
塗膜が紫外線や雨水で傷んでいくので定期的なメンテナンスが必要です。
ところどころ色褪せや雨染みが見えます。
放置すると雨水が染み込んで雨漏りになる可能性があるので塗装で保護する必要があります。
棟板金にも浮きが見られます。
板金を止めている釘が抜けかけているのが原因でしょう。
強風で飛ばされないように止め直しましょう。
外壁は窯業系サイディング材です。
こちらも塗膜の劣化が著しく、色が剥げてしまっています。
外壁は色褪せ、コケの繁茂、ひび割れがおきたら塗装のサインです。
サーモカメラで外壁を撮影すると赤い高温帯が見えてきました。
サイディング材が浮き上がって空気の層ができています。
軒天は構造上湿気が溜まりやすい場所です。
腐食はしていませんが、防カビ塗装を行ってメンテナンスします。
サイディングとサッシ周りのシーリングが剥げかけています。
シーリングは外壁の防水性をアップするものなので、しっかりと隙間ない方が望ましいです。
耐用年数が5年前後と短いものがかつては多かったので、剥がれやひび割れ、ベタつきが見えたら交換してください。
古いシーリングは雨漏りの原因になりやすいので注意です。
破風板と雨樋の様子です。
欠損などはないですが美観のために塗装します。
工事の下準備!
続いて工事のための下準備です。
まずは足場を設置していきます。
工事を安全に進めるための重要な作業です。
飛沫防止シートを設置していきます。
採光が落ちますが周囲環境を汚さないための措置のため、ご協力お願いします。
古い汚れを高圧洗浄機で落としていきます。
汚れが残っていると塗膜の早期剥離やひび割れなどの施工不良のトラブルにつながりやすいので気をつけます。
屋根補修!
まず屋根の補修です。
浮き上がった釘を再度打ち直して、釘頭をシーリングで埋めていきます。
シーリングでしっかり固定できました。
続いて棟板金の隙間をシーリングで埋めていきます。
プライマーで接着力を上げます。
隙間にシーリングを打っていき、しっかりならして圧着します。
棟板金のシーリングが完了しました。
屋根塗装の前にタスペーサーを設置していきます。
コロニアル瓦は瓦同士の隙間が狭いので塗装で簡単に埋まってしまいます。
雨水の逃げ道を作るためにもタスペーサーが重要な役割をします。
下塗りです。
サーモテックシーラーという遮熱塗料を塗っていきます。
1回目の下塗りが完了しました。
屋根の劣化のせいで下塗り剤が浸透してしまい、むらが出ているので2度塗りして下塗り塗膜をしっかり形成します。
この段階でむらがあるとカラー塗料を最終的に塗ったときも村ができてしまうので気をつけます。
2回目の下塗りです。
ローラーを使って丁寧に施工しました。
今回使用したのはアステックペイント社のサーモテックシーラーです。
屋根材に塗料が浸透し、屋根材を補強します。
また高い遮熱性もあり、屋根塗装にピッタリの塗料です。
金属部分にはサーモテックメタルプライマーを使用しました。
サビの発生を抑え、部材を守ります。
屋根の上塗りです。
今回はグリーンに塗っていきました。
屋根の上塗りにはスーパーシャネツサーモFを使用しました。
非常に高い遮熱性のある塗料です。
屋根の温度上昇の原因となる赤外線を効率よくカットして、夏場に屋根が高温になるのを防ぎます。
2回目の屋根上塗りの様子です。
棟板金も一緒に塗っていきました
古いシーリングを撤去します。
サイディングの目地にカッターをいれると簡単に撤去できます。
養生をしたあと、プライマーを塗っていきます。
シーリングがしっかり密着して剥がれにくくします。
目地にたっぷりシーリングを充填し、ハケでならしていきます。
隙間が出ないようにしました。
外壁のシーリング施工が完了しました。
古いシーリングは耐用年数が5年前後と言いましたが、最近のシーリングは高品質のものもたくさんあり、10年〜15年ほどの耐用年数があると言われています。
サッシ周りは古いシーリングの上から打ち増していきます。
同様にプライマーから塗っていきます。
サッシ周りは意外と雨漏りの原因になりやすいので、しっかりシーリングを施工しました。
サッシ周りのシーリングが完了しました。
これで防水対策のばっちりです!
養生!
続いて養生を行いました。
窓やベランダの手すりなど塗装を行わない部分を養生シートで覆っていきます。
窓は養生中は開閉できません。
換気は換気扇や24時間換気で行うようにしてください。
職人が撤去するまでは、そのままにしてください。
玄関は出入りができるように養生します。
床も汚れ防止に養生しました。
安全性の確保のために滑り止めシートを敷きましたが、通行の際は充分お気をつけください。
エアコンは使用できるように専用の養生シートで養生しました。
軒天塗装!
続いて軒天塗装です。
防カビ塗料のマルチエースⅡを使用しました。
1回目の軒天塗装が完了しました。
同じ塗料を2回とそうします。
日本は高温多湿でカビが生えやすい環境のため、特に直射日光が当たりにくい軒天はしっかり防カビ対策が必要になります。
付帯部塗装!
付帯部塗装です。
付帯部とは外壁や屋根以外の細かい部材の総称です。
まずは帯(化粧幕板)と呼ばれる装飾部材を塗っていきます。
1回目の塗装が完了しました。
下の外壁がブルーですが、今回は新しい外観に合わせてグリーンで塗っていきます。
雨樋の塗装です。
同じくグリーンの塗料で塗っていきます。
雨樋同様に屋根周りの部材の破風板を塗っていきます。
破風板と雨樋は重なって設置されていることもあるので、同時に施工します。
破風板と雨樋の2回目の塗装です。
マックスシールド1500F-JYというフッ素樹脂塗料を使用しました。
紫外線に強い耐候性があり、色褪せしにくい塗料です。
破風板と雨樋のカラー塗装が終わりました。
付帯部は同じカラーリングで揃えることで、外観の印象を引き締めるます。
ワンポイントアクセントになるようなカラーを選んで施工しました。
外壁塗装!
外壁塗装です。
まずはプレミアムSSシーラープライマーで塗装します。
この塗料はシーラーとプライマーの両塗料のメリットを併せ持っています。
外壁に浸透し補強する役割と、上塗り塗料の密着度をアップする役目があります。
外壁の下塗りが完了しました。
続いてバリュー工法で細かいひび割れを募集します
浸透度合いの高い塗料で見えないひび割れを埋めて、これ以上ヒビが広がらないようにしていきます。
続いて外壁の上塗りです。
超低汚染プラチナリファイン2000MF-IRで塗装します。
メーカーの定めた平米あたりの塗布量を遵守し、過不足ない塗装を行っています。
1回目の上塗りが完了しました。
白いカラー塗料を2回塗ったあと、サッシ周りなどをグリーンの塗料で塗っていきます。
施工前はブルー/ホワイトのツートンカラーでしたが、今回の工事でホワイト/グリーンのツートンカラーにガラッとイメージチェンジします。
外壁塗装が完了しました。
帯、玄関柱、サッシ周りなどをグリーンに塗装して、白い外壁の中にアクセントを設けます。
すべての工事が完了!
これですべての工事が完了です。工事期間は約1ヶ月でした。
最後に足場を撤去して作業完了です!
ホワイトの外壁の中でグリーンが映えますね!
施工前後を比べると、だいぶ印象が変わったのがわかります。
塗装は簡単に外観のイメージチェンジを行うことができます。
霞美装ではお見積時にカラーシュミレーションを使用して工事後の外観のイメージを持っていただけるように努めています。
前回と同じようなカラーでも、ガラッとイメージチェンジできるようなカラーリングでもお客様のイメージ通りに施工します。
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