概要
屋根の塗装にはスーパーシャネツサーモSiを使い遮熱効果で温度上昇を抑えます!
施行内容 | 現場調査・点検 |
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使用材料 | 屋根:下塗り・サーモテックシーラー、上塗り:スーパーシャネツサーモSi |
築年数 | 築38年 |
工事のきっかけ
築38年が経過し、外壁のひび割れが気になっていた。
アンテナを撤去します
アンテナは棟板金を交換するときに撤去しました。左は高圧洗浄前の写真で、アンテナが付いた状態です。右は、高圧洗浄後でアンテナ撤去後の写真です。高圧洗浄でどれだけキレイになるのか一目瞭然ですね。
下塗りをおこないます
屋根の下塗りに使用するのはサーモッテックシーラーを使用します。密着性・耐久性が高く、赤外線を反射するという遮熱機能を兼ね備えています。右側の写真は、スレート材1枚づつ丁寧にローラーで塗布しているようすです。
今回は築38年ということで、通常よりも多く下塗りをおこなうことになりました。2回目の下塗りをおこないました。
3回目の下塗りです。既定の時間をおき、きちんと乾燥させてから塗装を開始しました。下塗りを3回おこなったことで、塗膜が厚みを持つことで、丈夫になります。劣化が進んでいたので、3度の塗り重ねが必要でした。
タスペーサーを取り付けます
左の写真の部品がタスペーサーです。スレート材同士の隙間が塗料の膜である、塗膜によって覆われてしまうのを防ぐ役割があります。スレート材1枚につき2つのタスペーサーを挿入します。以前はつながった塗膜を切るために縁切りと呼ばれるカッターの刃を差し込み隙間を作っていました。手間がかかっていまう上に、カッターでキズを付けてしまうことがありました。この縁切りをおこなう代わりに、タスペーサーを挿入することで充分な隙間を確保することができるようになりました。
【縁切りとその必要性】
左の図は、屋根の断面を表したものです。赤が塗膜を表しています。きちんと隙間がある個所は雨水が流れ落ちていますが、隙間がない部分や充分に縁切りがされていない部分は屋根の内部に雨水が入り込んでしまっています。内部に侵入した雨水は釘を伝い野地板に染み込み、ひどくなると野地板が腐ってしまいます。
【塗料について】
下塗りと上塗りの塗料が異なる理由をご存知でしょうか。下塗りには、素地と上塗り材の密着性を高める役割があり、上塗り材には密着性がない分、今回使用したスーパーシャネツサーモSiのように高機能を持たせることができます。2つの塗料を使い分けることにより、それぞれの塗料が持っている性能を発揮させることが出来上がります。その他にも、塗料を規定の時間塗料を撹拌させたり、使用期限を守ること、面積に対して使用する量も決められています。それら全てを守ることで丈夫で美しい塗膜に仕上げることができます。
中塗りと上塗り
中塗り(1回目の上塗り)と上塗りには、スーパーシャネツサーモSiを使用します。この塗料は特殊無機塗料を使用しているので、遮熱性が高く、夏場の光熱費を抑えることができます。また、耐候性が高く色あせし難いので、美しい状態を長く保つことができます。
上塗り(2回目の塗装)をおこないます。充分な厚みを持たせる役割があります。上塗りが完了した右の写真では、ツヤがでているのがわかります。
【塗装について】
屋根の状態は、普段確認することは難しいと思います。ご自宅の屋根はどんな屋根材をしようしているかご存知でしょうか。和瓦は塗装の必要はありませんが、台風の影響で割れたり、ズレてしまうことがあります。軽い屋根材のスレート材は、セメントが主材なので10年から15年で塗装をおこなう必要があります。金属製の屋根は温度上昇で夏場の光熱費を上げている可能性があります。