概要
壁の藻が取れ、幸運を招きそうなお家に大変身
施工内容 | 外壁塗装 シーリング打ち替え その他 ベランダ |
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使用材料 | 【外壁】MF-IR8084 カラーボンドメリーノ、【付帯部】SC-42 ナチュラルグレー |
築年数 | 18 |
施工期間 | 1ヶ月間 |
保証年数 | 10年 |
工事のきっかけ
時期的に検討し始め、今年から来年中の施工をお考えでした。
ご希望は外壁の塗装。
中でも気になる所は外壁裏側のコケや藻!
現場調査では 外壁の藻の他、ベランダの床がかなり汚れていることが判明しました。
実際の塗装工事では主に外壁、ベランダ、コーキングを処理!
その他雨樋や軒天など、付帯部の塗装を行いました。
これらの塗装について、お客様が選んだ塗料の特徴なども交えてご紹介します。
お客様のご要望
■仕上りは現状の質感や艶を変えたくない。
■工事内容で気になることは工事品質・保証・アフターサービス・防水性能・美観・担当職人・塗料の耐久性・価格。
■複数の提案が欲しい(施工内容や塗料など)
ちなみに相見積もり7社(ハウスメーカー・一括ポータルサイト・訪問販売など)の中から弊社をお選び下さいました。
私ども塗装業者からの確認事項
お問合せ下さるとき、次のような事を教えていただけるとスムースです。
■雨漏りの有無
■図面の有無(現場調査する際図面があると、塗布量を正確に計算しやすくなるので助かります‼)
■外壁材や屋根材が何か
■どこが一番気になっているか(例:ベランダの内側の壁に カビ?藻?があって汚いのできれいにしたい)など。
ご要望があれば、外の階段やポスト、縁側などの塗装も対応いたしますのでぜひ打明けてください!
早速現場調査です
お問合せのときお客様と日時を調整し、実際にその建物を見に伺います。
※ 弊社では できる限りお客様にもお立合いをお願いしています。
屋根板や板金、破風、雨樋、軒下、壁、壁のつなぎ目(コーキング)、窓周辺(サッシ周り)、ベランダ、雨戸、雪止め、水切りなど おうち全体の状態を調べます。
特に下地の状態の確認は、補修内容や塗布回数などに影響するため 重要な視察です。
今回の調査では屋根のメンテナンスは必要ないと思われました。
後日写真と状態(必要であれば何故そうなるのかも説明を添えて)冊子にして報告させていただきます。
現場調査してわかったこと
壁にかなり藻が生えていました
下から見上げただけでも藻が確認できました。
藻は景観を悪くし、その建物のみならず その周辺の雰囲気を悪くしますよね。
塗装して 幸せがどんどんやってきそうな、すがすがしく綺麗な外壁にしましょう。
屋根板は問題なし!
屋根は特に修復や塗装の必要はないと判断いたしました。
アンテナが倒れていました
専門業者にお願いして設置し直します。
棟板金が 鳥の糞などで汚れていました
ケレンして汚れを取ってから塗装します。
ケレンとは 塗料が下地にしっかり着くように、表面を擦り錆や汚れを落とす作業のことです。
鳥の糞などは上から塗装すればいいと思うかもしれませんが、下地が凸凹していると そこから塗料が剥げやすくなるので、削り取るようにして取り除いてから塗装します。
ベランダに敷かれたシートの下から砂ぼこりの固まりが現れました
デッキプレートのような通気の悪いシートが敷かれていたため、雨がやんでもなかなか乾燥せずジメジメした状態が続いていたのです。そのジメジメした所にさらに雨や砂が入り込み、塊は更に大きく育ちました。
湿気は建物の素材を腐らせる原因になります。
工事初日、高圧洗浄で汚れを取り除きます。
お客様が一番気にされていた 壁の内側の藻です
たわしやデッキブラシでゴシゴシ擦る方がいらっしゃいますよね? 中にはカビ用洗剤など使用する方もいますが、それは塗膜を傷めます‼
ご自身でお手入れする場合、水を吸わせたスポンジで拭くように落とすとよいでしょう。
もちろん何年も放置してしまった場合 なかなか落ちないので、今回のお客様のように塗装されるとよろしいかと思います。
窓の周りに細かい亀裂が入っています
窓枠(サッシ)の周りは 細かい亀裂が入りやすいので、コーキング材で補強します。
(コーキング打ち増しと言います)
ひび割れは建物の弱い部分に発生します。
サッシ周りなどはひび割れが発生することを前提としたメンテナンスが必要です。
コーキング材に細かい亀裂が目立ちます
壁のつなぎ目を埋めているコーキング材は、経年劣化や紫外線でだんだん硬くなり 外壁の膨張や揺れ等の緩衝材としての機能を発揮出来なくなります。
細かい亀裂から雨水が浸入し、壁の中(断熱材など)が湿気を帯び、腐る原因にも繋がります。
多くのお客様は 外壁の塗装を工事される際、このコーキング材も取り換えます。
理由
別途コーキングのみ打ち直そうとすると、また足場工事代が発生するので、一度で終わらせようとお考えになるからです。
以上7か所が主なメンテナンス箇所として挙げられました。
現場調査後
現場調査の報告はできるだけ郵送ではなく、お届けに上がり状況説明をさせていただきます。
今回の土浦市のお客様にも報告書をお持ちして、状態の説明や施工工程の説明、提案(見積り)をお話させていただきました。
お見積りは塗装箇所の状態と素材、そしてお客様のご要望を考えて 複数プランを作成します。
料金の違いは塗料代金の違いです。
塗料代金の違いは耐久年数、耐候年数、美観保持の違いです。
お客様がお選びになった施工内容
外壁塗料:MF-IR8084 カラーボンドメリーノ(超低汚染リファインMF-IR)
施工箇所:外壁 その他付帯工事:破風板、横樋、縦樋、フード、軒天、水切り
共通工事:足場、飛散防止メッシュシート、外壁高圧洗浄、クラック補修と釘補修、シリコン除去、シーリング打ち替え、シーリング打ち増し
(足場組みや洗浄などのは どのお客様もたいてい共通作業として入ってきます)
契約後、予定日に足場を組んだら施工に入ります
初めに高圧洗浄
洗浄だけだと劣化は進む
藻やコケなどは高圧洗浄で綺麗に落とせれば、塗装はいいやと思うかもしれません。
でも洗浄後は紫外線や風がダイレクトに当たるようになるのですぐ家自体が傷みます。
お顔を洗顔した後のような状態ですね。
藻やコケは一ヶ月ほどすると再び生えてきて、気が付くと元通り蘇ります。
次にシーリング打ち替えや打ち増し作業
写真は 細かいヒビの入っていたサッシ周りを補強しているところです。
細かい割れ目にも丁寧に塗り込みます。
この写真は古く固くなったシーリングを取り除いたあと、新しくシーリングを打ち込んでいるところです。
立地条件により劣化の進み具合は異なりますが、シーリングは消耗品と言えるかと思います。
養生
塗料が飛散して汚れないよう窓や手すりなどにカバーをかけます。
怖いのは「お車」‼ご注意ください‼
風向きなどによっては ご愛車、あるいはお隣さんのお車に飛ぶことも 全くないとは言い切れません。
弊社では予めご近所様にご挨拶して注意を促し、塗装する際も十分周辺には気を配ります。
軒天を塗装
軒天井は湿気を持ちやすい所なので、湿気に強い専用の塗料を使う必要があります。
まず軒天にできている小さな亀裂を埋めます。
(アクリルシーリング使用)
下地を修復できたら塗料を1回塗ります。
(マルチエースⅡ使用)
乾いたら もう一回同じ塗料を塗り重ねて軒天は完了です。
(マルチエースⅡ使用)
外壁塗装
外壁下塗り
上塗り塗料が密着しやすいようお客様が選んだ塗料と壁の素材に合った下地調整材を塗ります。
(今回はプレミアムSSシーラープライマー使用)
外壁の中塗り
下地調整材が乾いたら、いよいよお客様が選択された塗料を塗っていきます。
(超低汚染リファインMF-IR使用)
外壁上塗り
中塗りが乾いたら同じ塗料をもう一回塗り重ね、乾いたら完了です。
(超低汚染リファインMF-IR使用)
お客様が選んだ塗料について
超低汚染リファインMF-IR
名前の通り汚れの定着を防ぐことが特徴の塗料です。
紫外線への耐性が高いフッ素樹脂に無機成分配合した「超耐候性」
特殊遮断熱無機顔料による「遮熱性」
熱の吸収要因となる汚れが付着しにくいことによる「遮熱保持性」
汚れと塗膜表面の間に水が入り込み、汚れを洗い流します。
このように美観を長期間保つためのあらゆる機能を有する優れた塗料です。
弊社では 建物と そこに住まわれるお客様のことを考えて、そして5年10年さらにはその先の将来のことも想像し、本当に質の良い塗料を選んでいます。
研究や試験を重ねた塗料はやはりお安くはないかと思いますが、塗替えとは一生のうち何度も行うことではないと思いますので、質のよい塗料をお勧めしたいです。
破風板の塗装
横樋の塗装
鉄製の雨樋でしたので、ケレン後錆止めを塗って上塗り塗料を施しました。
鉄部下処理(三種ケレン)
鉄部下塗り(マルチプライマーエポ1回)
鉄部上塗り(フッ素UVコート2回塗り)
縦樋の塗装
縦樋などは鉄製ではなかったので錆止めは不要でした。
樋を傷めないよう手加減してケレンしました。
雨樋(三種ケレン)
雨樋(フッ素UVコート2回塗り)
三種ケレンとは
ケレンとは 塗料が下地にしっかり着くように、表面を擦って錆や汚れを落とす作業のことです。
ケレンには三種類あります。
一種ケレン=薬品使用
二種ケレン=機械使用
三種ケレン=手作業
ベランダの笠木の塗装
ここもまずケレンで汚れを取り除き、下塗り、上塗りと作業します。
水切りの塗装
鉄製の水切り部
ケレンして錆止めを塗ってから上塗りします。
鉄部下処理(三種ケレン)
鉄部下塗り(マルチプライマーエポ1回)
鉄部上塗り(フッ素UVコート2回塗り)
屋根板金の塗装
屋根についてはメンテナスは不要でしたが、アンテナが倒れたため一部瓦を取り換える必要がありました。
汚れていた板金部分を塗装して今回の塗装は終了です。