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シーリング打ち替え

シーリング打ち替え

シーリング打ち替え

現在のお住まいの外壁材で主流となっているのが窯業系のサイディングです。この外壁は幅500mm、長さ3000mm程度の大きさのパネルになっていて、必ず繋ぎ目部分(目地)が存在します。ALCパネルの外壁も同様です。
これらの目地に充填されているのがシーリング材(コーキング材)です。
外壁、いやお住まいの中でも最も重要な部分の一つなのですがあまり目立たない部分なだけに劣化を見落としてしまいがち。
それではそもそも何のために施工されているのか、劣化してしまうとどのような不具合が生じてしまうのでしょうか。
シーリング材の役割、施工上の注意点等を見てみましょう。

シーリング(コーキング)の役割

シーリング材やコーキング材と呼ばれる充填剤は、サッシ回り、キッチンや浴室などお住まいの水回り・水に晒される箇所に使用されています。 このシーリング材には大きな2つの役割があります。

水の侵入を防ぐこと(防水)
水の侵入を防ぐこと(防水)

室内では防水機能が重視されますが、外装は常に雨水に晒されていますし、サッシと外壁などの異なる素材の間は隙間が生じやすいためシーリング材が欠かせません。
さらにサイディングやALC外壁はパネルですので目地と呼ばれる1~2㎝の隙間が等間隔に発生します。
この目地と呼ばれる隙間から雨水が入り込んでしまうと透湿防水シートを傷め雨漏りを起こしてしまう可能性があります。
つまりパネル外壁にとって目地はなくてはならず、シーリング材は目地からの雨水浸入を防ぐために欠かせないのです。

建物の揺れから外壁材等の破損を防ぐ(緩衝)
建物の揺れから外壁材等の破損を防ぐ(緩衝)

もう1つの役割として地震などの揺れや寒暖による伸縮などによる破壊防止があります。
また、施工性の確保という一面もあります。
現在のサイディングやALCよりも大きな面積の製品を作ることは技術的に難しいことではありまが、大きくなればなるほど運搬しにくくなりますし、寒暖による伸縮があった場合、そのひずみも大きくなり、クラック(ひびや亀裂)が発生しやすくなってしまいます。

モルタル外壁にもシーリング補修は必要
モルタル外壁

目地や繋ぎ目がない仕上げの外壁としてモルタル壁が知られていますが、こちらはクラック(ひびや亀裂)が入りやすいというデメリットがあり、工程数が多く、高価なことから現在では新築での施工が減っています。
モルタル外壁だからと言ってシーリング補修工事が必要ないわけではありません。
サッシ廻り等はまず必須ですが、いざクラックが入ってしまったときに雨水が入り込まないよう補修をする際にもシーリング材が役立ちます。
クラック補修時は塗装メンテナンスに支障がでないようシーリング材の種類に注意します。

シーリングは傷みやすい

もっとも重要であり最も傷みやすい箇所
もっとも重要であり最も傷みやすい箇所

シーリングは建物において最も重要な部分なのに最も傷みやすいという不都合だらけの箇所なのです。
目地に打設されたシーリング材は建物の立地や環境にもよりますが、短いときには新築から3年前後で、長持ちしたとしても7年位で傷みだし、劣化していきます。
場合によっては外壁塗装よりも先に寿命が来てしまい、シーリングの打ち替えが必要となることもあります。

シーリング施工のポイント

外壁塗装との同時施工がオススメ
外壁塗装との同時施工がオススメ

シーリングの補修工事自体は外壁塗装よりも大分お安いのですが、足場の仮設が必要となるため、結構な額になることがほとんどです。
余分な足場の費用をかけないためにも、できるだけ外壁塗装と同時に工事なさることをお勧めします。

こんな症状が出てきたら外壁の補修時期です。

表面の汚れ
表面の汚れ

劣化によって染み出てきた可塑剤(シーリング材の弾性を保つ成分)に汚れが付着してしまった状態です。可塑剤はベタベタしているので、すぐに汚れが付着します。

シーリング材の痩せ・硬化
シーリング材の痩せ・硬化

シーリング材から可塑剤が染み出るとその分、痩せてしまいます。また可塑剤は弾性を保つ成分ですから、染み出てしまうとシーリング材は硬化します。

ひび・亀裂
ひび・亀裂

ひびや亀裂が表面だけならよいのですが、内部にまで貫通していると雨水が建物内部へ侵入していきます。すぐに雨漏りするわけではありませんが、建物にとって好ましくない状態です。

剥がれ・隙間
剥がれ・隙間

シーリング材が痩せて、外壁から剥がれてしまい、隙間ができています。こちらはサイディングに雨水が浸透していきますので、反りや膨れの原因となります。また、外壁の内側へも雨水が侵入していきます。

剥離
剥離

完全に硬化してしまい、ボロボロと崩れ落ちている状態です。シーリング材が完全になくなってしまい、奥のバックアップ材が見えているものを見かける時もあります。早急な対処が必要です。

1つでも当てはまるものがあれば

外壁の補修時期に来ています。
ぜひとも、霞美装にご相談ください。
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