トタン屋根の種類と特徴を解説!あなたにぴったりの屋根を見つけよう!
トタン屋根は、日本の建築において重要な役割を果たしてきた屋根材の一つです。
特に、高度経済成長期においては、瓦屋根に比べて安価で施工が簡単なため、多くの建物で採用されました。
しかし、現代においてはガルバリウム鋼板などの新しい金属屋根材が主流となり、新規にトタン屋根が施工されることは少なくなっています。
それでもなお、トタン屋根は古い家屋や工場、倉庫などで広く見られるため、その特徴や種類について理解することは重要です。
この記事では、トタン屋根の基本的な情報から種類と特徴について詳しく解説します。
□トタン屋根とは?
トタン屋根とは、金属屋根の一種で、鉄板の表面に亜鉛メッキを施した板材を使用した屋根です。
「トタン」とは、亜鉛メッキを施した鉄板を指し、このトタン板を垂木と呼ばれる木材などと組み合わせて施工した屋根を「トタン屋根」と呼びます。
1:安価で施工が簡単
トタン屋根の最大のメリットは、その安価さと施工の簡便さにあります。
屋根材の1平方メートルあたりの価格を比較すると、ガルバリウム鋼板が5,000~7,500円、瓦が8,000~15,000円程度なのに対し、トタンは4,500~7,000円程度が相場です。
このため、コストを抑えたい建築プロジェクトには最適な選択肢となります。
2:軽量で耐震性が高い
トタン屋根は軽量で、建物への負担が少ないことが特徴です。
瓦屋根に比べて約10分の1程度の重さしかないため、建物全体の重心が下がり、地震の際には揺れにくくなるといわれています。
3:雨漏りしにくい
トタン屋根はつなぎ目が少ないため、雨漏りしにくいという特徴も持っています。
特に、波型トタン屋根などは一枚の屋根材が大きいため、瓦やスレートなどのつなぎ目の多い屋根材に比べて雨漏りのリスクが低くなります。
ただし、これは比較的新しい場合に限った話であり、経年劣化による錆や穴あきが発生すると、むしろ雨漏りしやすくなるため注意が必要です。
□トタン屋根の種類と特徴
トタン屋根には、波板トタン、瓦棒葺きトタン、折板トタンの3種類があり、それぞれに独自の特徴と用途があります。
1:波板トタン屋根
波板トタン屋根は、波型に加工されたトタン板を使用した屋根です。
波の間隔には大小2種類あり、この波型加工は鉄板の強度を補うためのものです。
波板トタンは軽量で、比較的安価に施工できるため、住宅から倉庫まで幅広く使用されています。
2:瓦棒葺きトタン屋根
瓦棒葺きトタン屋根は、屋根の勾配に沿って等間隔に線が走るデザインで、この線の中には木が渡されています。
この構造により、雨漏りに強く、緩やかな勾配の屋根を作ることができます。
特に、日本の伝統的な建物や農業用の建物でよく見られるスタイルです。
3:折板トタン屋根
折板トタン屋根は、波板よりも大きく折り曲げた鉄板を使用した屋根で、特に勾配のない屋根に適しています。
主に工場や倉庫、大型施設の屋根に使用され、耐久性と強度に優れていることが特徴です。
□まとめ
トタン屋根は、その安価さと施工の簡便さ、軽量さから、かつては多くの建物で採用されました。
波板トタン、瓦棒葺きトタン、折板トタンの3種類があり、それぞれに独自の特徴と用途があります。
現代では新規施工は少なくなったものの、古い建物や特定の用途ではまだ多く使用されています。
トタン屋根の特徴を理解し、その適切なメンテナンスを行うことで、建物の寿命を延ばすことができます
お気軽にご相談ください
外壁・屋根に関するお悩みがあれば霞美装へ
現場調査は完全無料でおこなっております!
気になる部分のご相談からすぐに解決したいお困りごとまでお気軽にお問い合わせくださいませ。
問い合わせページはこちら
お電話・LINEでも対応可能でございます!
お電話:0120-025-253
公式LINE:https://page.line.me/?accountId=343tgest