土浦市現場。塗装された銅板屋根どうする?!銅板に塗装は必要なのか
土浦市でおこなった屋根塗装の現場です。
築42年の現場は和瓦をメインに、板金屋根や銅板屋根を使用していました。
今回は銅板屋根についてです。
なかなかみない銅板屋根!
銅板屋根、聞き馴染みがない方も多くいらっしゃるかと思います。
その名の通り、「銅」でつくられた「板」を「屋根」にしたものです。
屋根の種類にはいくつかあり、主要なのは「陶器瓦」「スレート屋根」「ガルバリウム鋼板」でしょうか。
スレート屋根や陶器瓦(和瓦など)は霞美装のブログでも紹介しているのでよかったら見てみてくださいね。
一般住宅での銅板屋根はあまりみませんが、銅板屋根自体は一度は見たことある人はいると思います。
それは、神社やお寺の屋根です。
銅って10円玉の銅でしょ?そんな色の屋根は見てもわからないよ~
いえいえ。銅は銅ですが、おなじみ10円玉の色ではありません。
時間が経って青緑色に変化した10円玉、みたことないですか?
あの青緑色の屋根が銅板屋根です。
大仏の色といったらもう絶対わかりますね!?
銅の耐用年数は60年以上といわれています。
なんと銅板屋根は塗装が不要な屋根なんです。
あの青緑色、緑青とかいて「りょくしょう/ろくしょう」と呼びます。
銅が酸化した状態なのですが、酸化した部分が保護層となってサビなどから守ってくれます。
10円玉で身近な銅、実はとっても優秀なんですね!
とはいえその分お値段もお高めとなっています。
一般住宅ですべての屋根に導入するとかなりの金額になるでしょう。。
銅板屋根に塗装は必要なの?
では、銅板屋根には塗装は必要なのでしょうか?
答えは「いいえ、塗装は不要です」
先程もお伝えしたように、銅板は緑青状態になるため、下手な塗装より断然長く屋根を守ってくれます。
銅板屋根はメンテナンスフリー!!
ですが、なんと土浦市現場の銅板屋根は塗装がされていました。
お客様も経緯は覚えていらっしゃらないそうですが、以前の業者が塗装をしたとのことです。
も、もったいない・・・。
とはいえ塗装はすでにされているので、どのようにしていくかお客様と相談をしていきました。
塗装をすべて削って銅を出すのか?
上から塗装を重ねるのか?
話し合いの結果、今回は塗装をすることとなりました。
なお物理的な損傷をした場合は銅板屋根でも修理が必要です。
塗装前のひと手間、ケレン作業
残念ながら塗装されてしまっていた銅板屋根。
ひとまずケレン作業をおこないます。
古い塗膜を削っていきました。
密着性をあげるために「ミッチャクロン」
銅板屋根は通常の塗装だと長く持ちません。
そのためミッチャクロンという密着性を高める下塗りを使用していきます。
ミッチャクロンで密着性アップ
銅板屋根の塗装、下塗りにミッチャクロンを塗っていきます。
名前に「密着」が入っているように、塗装面と塗料の密着性を高めてくれます。
車やバイクなどの塗装にも使われているようですね。
土浦市の銅板屋根塗装、上塗りには板金屋根と同じ「スーパーシャネツサーモ」を使っていきました。
土浦市の屋根塗装現場、銅板屋根の塗装はスーパーシャネツサーモを2回に分けて塗って完了です。
本来塗装は不要の銅板屋根でしたが、すでに塗装された状態だったため
今回はミッチャクロンを使って塗装をしていきました。
塗膜を削って銅板を出していくことも方法としてありましたが
時間がかかること、音の問題、色味の問題でお客様は塗装を選ばれました。
霞美装では不要な塗装をオススメすることはありません。
塗装でご心配ごとがありましたら、セカンドオピニオンとしてお声がけください。
塗装で失敗してほしくない、霞美装が様々なご質問にお答えします!